49.春は曙がすばらしい。次第に白くなってゆく山际が、少し赤みがかって、紫色を帯びた云が细くたなびいているといったところがよい。夏はまず夜であろう。月の出るころは言うまでもなく、闇夜も多くの萤が飞び乱れているのもよい。また、一匹か二匹が、ほのかに光りながら飞んでゆくのも风情がある。
50.流れてゆく河の水の流れは绝えないが、今流れる水はもとの水ではない。水のよどみに浮かぶ泡は、あちらが浮かべば、こちらが消えて、同じ泡がいつまでも残っている例はない。この世に生存している人间と、存在している住居との、変転生灭するありさまもまたこの通りである。
51.仆は37歳で、そのときボーイング747のシー卜に座っていた。その巨大な飞行机はぶ厚い雨云をくぐりぬけて降下し、ハンブルク空港に着陆しようとしているところだった。11月の冷ややかな雨が大地を暗く染め、雨合羽を着た整备工たちや、のっぺりとした空港ビルの上に立った旗や、BMWの広告板やそんな何もかもをフランドル派の阴うつな絵の背景のように见せていた。やれやれ、またドイツか、と仆は思った。
49.春は曙のほうが一番いい。だんだん白々と明けてゆく峰近くの空が少し明るくなって、そこに紫がかった云が细くたなびいており、ほんとうにすばらしい。夏は夜が一番いい。月の出る时はさらに情趣が深い。出ない闇夜でもやはり情趣的である。蛍がたくさん飞び交わっており、ひたすら一匹、二匹とかすかに光っていくのもすばらしい。雨などが降るのも情趣的である。秋は夕暮れが一番いい。冬は早朝が一番いい。雪が降っているのが言うまでもなく情趣的であるが、霜がたいそう白い朝もそうである。
50.このようにはかなく生きてきた过去半生も过ぎてしまって、まことに頼りなく、どっちつかずのありさまで暮らしている人があった。容貌といっても非常に十人并みではないし、思虑分别もあるわけではなく、こんな役にも立たない状态でいるのも无理はないと思いながら、ただひたすら无意味に暮らしているうちに、世间に流布している古い物语の一端などを见ても、世の中にはまさに実在しないことばかりである。
首先,先谢谢你,我最近在看日语文学选读,才刚开始,很多都看不懂,所以就摘抄了几段请各位帮帮忙。那麻烦您帮我把后面几段也翻译一下咯
追答看不懂就不要看,跨度太大了对你的学习没帮助,反而起反作用,翻译了也没用。如果你是为了学习的话,就找些你能顺利读下来稍微有个别词汇不懂的。
追问麻烦您这次就帮我翻一下,接下来我会去找一些简单的来看。真的很感谢!